チップ

▼20年前慰安旅行でシンガポールに行った時のことです。人力車で市内観光のとき、上り坂になり一番ふくよかなナースさんを乗せた車のお兄さんが、日本語で「重たい重たいチップチップ」と叫んでいます。ナースさんはおかしいやら恥ずかしいやらで、慌てて100円硬貨を渡し坂を上り切りました。そしてレストランに着くと入口の所でじいさんが、チップチップとうるさいので100円渡しました。食事を終え、ホテルに帰ると別のナースさんがタクシーの中に財布を落としたと青くなっていました。すぐにレストランに電話したら、30分後に無事サイフを届けてくれました。じいさんが私たちの乗ったタクシーを覚えていたのです。チップ恐るべし!
【投稿者】大分県 しんぞう君
第70回(9月期)月間大賞は「今も昔も変わりなく」
■さだまさし特別顧問のツボ■
チップ文化の無い日本とはホスピタリティの質が違います。しかしチップは賄賂とは違って正当な報酬ですから、貰ったチップに対して正当な働きをするのが人として正しいのですが、お金は人の目を曇らせます。がっかりすることも多く、時々悲しくなりますが、シンガポールの人々の正義感が嬉しいですね。